ことのは ①
会話中心の短い文。
思い付いたワンシーンのみ。
グレジュビバージョン『ことのは』シリーズ。
そして、一発目。
いきなりのR指定……(コラ)
苦手な方は、ご注意。ではでは、どうぞ…!
*
「……っ…、グレイさま…?」
「悪ィ。…もう、我慢できねぇ…。」
後ろから、ジュビアを壁際に追い詰める。
リビングに入ってすぐ、買い物袋から夕食の材料を出そうとしたジュビアを背中から捕まえた。
そのまま、両手をひとつに拘束して、ジュビアの頭の上で壁に押し付けた。
「…っ、…!…グレイさま…?」
「ごめん。
後で、ちゃんと、抱くから。
……このまま、挿れて、いいか?」
「…えっ…?
……!……や、っ」
1ヶ月ぶりのジュビアの髪に顔を埋めて、後ろから耳や首筋を唇で食む。
ギルドで会った時も、買い物してる間も、家までの帰り道も、ずっとずっと、我慢してたんだ。
もう、これ以上は、無理な相談だろ。
ジュビアのスカートのスリットから手を入れて下着をずらす。片足を持ち上げて、そのまま半分だけ足を抜くと、ストンと下着が足元に落ちていった。
「待っ…。グレイさま、……あぁっ」
何度か指で擦りあげた後で、そのまま、後ろからそこに挿入した。
「…っ、ごめん、痛い、よな」
「……あっ、……や、」
「…ごめん。
でも、ずっとずっと、…こうして挿れたかった…っ」
「…あ…あ、…あっ」
まだ、そんなに潤ってないのに、いきなり中で突き上げると、ジュビアが、少しつらそうに声をあげた。
でも、ずっと聞きたかった声が、今、目の前にある。
お互いの仕事がすれ違って、もう、1ヶ月も抱いてない。
その間、ジュビアの声を思い出して、一体何回自分で慰めて抜いたと思う?
「…あ、…っ、グレイさ…ま、」
「…後で、いっぱい、…逝かせて、やるから。
ごめん…さきに、…もう、…っ」
服も脱がずに、後ろから。
押さえていた腕を離して、ギュッと抱きしめて。
「…あ、やぁ…っ」
激しく突き上げて、
ジュビアの中に自分を吐き出したーー。
「…ごめん…。」
ゆっくり腕をほどいて、少しだけ潤んだ目許にキスをする。
……ごめん。
こういうのって、終わった、後の祭り。
自己嫌悪が、半端ない。
すると、ジュビアが小さく微笑んだ後で、ふるふると首を横に振ってくれた。
「……ホントに、ごめんな。ジュビア。」
すると、ジュビアがクスッと笑った。
「グレイ様、ごめん、ばっかりですね。」
「…あー、うん。」
後ろからギュッと抱き締めたまま、肩口に顔を埋めて。
消え入るような声で、返事をする。
「…ごはん、作ります。」
「…うん」
「…もう、グレイさま。
…離してくれないと、作れません。」
「…うん。」
腕の中で、ジュビアの優しい声がする。
愛しさと、自己嫌悪と、満足感と、それから…。
それから。
「…ごめんな。
でも、ちゃんと、…好きだから、な。」
そう言うと、ジュビアは、
少しだけ身体をずらして、
そっと俺の頬に、キスを、くれたー。
〈了〉
ごめんなさい。
一発目がこれかよ、って声が聴こえる。
何かの小説に組み込まれたり、突然恥ずかしくなったりしたら消します~~