glazed frost

FTのグレジュビ、OPのサンナミをこよなく愛するブログ。

ことのは ②

グレジュビ会話文。
『ことのは』シリーズ②

①がいきなりの大人指定だったので、反省してほのぼの系を。


ではどぞ。






「…あのぅ、グレイ様」
「……、なんだよ?」
「何か、怒ってます?」
「……、別に」
「………」




「……あのぅ、グレイ様。
待ち合わせに、遅刻したのはグレイ様ですよね?」
「あ?……そうだけど?」
「で、あの、待ったのもジュビア、ですよね?」
「……だから、そうだっつってんだろ」
「それで、なんで、グレイ様が怒るのでしょう?」
「………。
だから、怒ってねぇっつってんだ」
「………」




「……(ハァ)」
「………」
「……ジュビア、今日は帰ります……」
「…は!? なんでだよ。
一緒に買い物行こうっつったのおまえだろ」
「…だって。…グレイ様、
行きたくなさそうですし……」
「……行きたくねぇなんて言ってねぇだろ」
「……、……(意味わかんない)
………(うるっ)」



「…ちがっ、……あーもう!」
「………」
「……つーか、脚」
「…脚?」
「…っ、だから、脚。…出すぎだろ…(小声)」
「………?」
「……スカートが、短すぎるっつってんだ」



「………」
「………」



「……似合って、ないですか?…(しゅん)…」
「…(いや、似合ってるけど!)…
…って、そういう問題じゃねぇんだよ」
「………。
……褒めて、くれた方もいた、のに」
「……は!?」
「 ………。
(ハァ、でも肝心のグレイ様が気にいらないなら意味ない)………」




「……誰?」
「はい?」
「…だから。
褒めてくれたとかいう奴。……誰?」
「……はい?」



「………」
「…あの」
「………。なんだよ?」
「……グレイ様、お腹すいてないですか?(機嫌悪いし)」
「……すいてるけど」
「…あぁ、やっぱり。
お昼、食べに行きましょうか」
「…まぁ、、うん」


「………」
「………」



「…で?……誰だ、っつってんだ」
「……はい?」
「……さっきの、奴?」
「…さっきの、って?」
「……だからっ、俺が着く前に、喋ってたろ!?
なんか、茶髪のロン毛の野郎と!」
「…えっ、グレイ様、見てたんですか?」
「………(見てたっつーか、引き剥がそうと思って睨みつけてやったら、ソイツがどっか行ったんだっての!)」
「あの方、道が解らないとかで、何だかお困りのようだったので、連れていって差し上げようと思ったのですけど……」
「はぁ!?」
「…何だか急に、どこかへ行ってしまわれたので…、
……大丈夫だったのでしょうか?心配です」
「…おまえなぁ…!」
「…はい?」
「………、
いや、もう、いい…」


「…で、……ソイツ?」
「……はい?」
「……だから!
何回言わせんだ!……その、褒めてくれたとかいう野郎だよ!」
「……(まだその話終わってなかったの!?)
…いいえ、違いますけど」
「……っ、他にもいんのかよ……」


「………」
「………」
「………」
「…~~っ、…ジュビア」
「……はい?」
「……俺が、悪かった」
「………??」
「もう、二度と遅刻しねぇから」



(……ふらふらしないで。
…頼むわ)






〈了〉






待ち合わせに遅れていったら、色々ムカつく事が多くて、もうどーなんだよ!?っていうグレイ様。

いやいや、お前がどうだよ。